2014年07月08日 14:32

「あれがしたい」「これがしたい」「もっとしたい」と言ってる時点で「死体族だ」と誰かが言ってた。

人間には欲がある。欲は向上心だとも言える。

でも私は昔から、「欲がない」「競争心がない」と言われる子供だった。そしてそのまま大人になった。

基本他人と比べても仕方ないと思っているし、手に入れたものはいつか手放さなければならないと思っているし、両手に余るものは持てないと知っている。

この歳になってますます「人生をシンプルに」「いつでもさよならできるように」と思って生きている。人もモノも。

「これがなければ生きていけない」「絶対こうでなければならない」ということやモノを多く持つ人、いわゆる「こだわりの人」は私から見ると不自由極まりない。

また、手に入れたものに執着して、それが離れたり手に入らないとわかると泣き叫んだり醜態をさらしたりする人を見ると、みっともないと思ってしまう。

子供のようにだだをこねられる人を羨ましく思ったこともあるが、やはり大人になったらCoolでありたい。

私は今、ギターを弾いて歌うことが喜びだ。でも「もし声が出なくなったら」「ギターが弾けなくなったら」・・・そんなことにおびえて生きているのはバカらしい。

今できることを謳歌するためにも、今近くにいる人を大切にするためにも、「いつでも手放せる心」で人やモノに接することが大切だと思う。

佐野元春の歌詞に「失くしてしまうことは悲しいことじゃない」とある。

何かを手放したら、きっとあたらしい何かを手に入れられる。そう思って生きている。