継続は力

2014年07月08日 14:18

市原師匠は、ギターを20年以上続けている。本人は「好きだからやっているだけ」と涼しい顔をしているが、若い時に音楽の道を志しても、色々なことを理由にやめてしまう人が多い中、一つの事をやり続けるというのは並大抵のことではない。

人間は、「限界」があると思ってしまう。でもその「限界」は自分で作っていることが多い。

「自分には才能がない」「お金がない」「忙しい」・・・色々な理由をつけて人は努力をやめてしまう。

でも最初から天才なんていない。「継続すること」が才能なんだ。

いつも一緒に曲に取り組んでいて、市原師匠は全ての曲をなるべく原曲に近く演奏しようとする。もちろんジャズなどは色々アレンジを替えているが。

昔、一緒にイベントをやろうとした人が「俺、原曲なんてそんなに聴いてないから。自分なりにできればいいと思ってるから」と言っていたひとがいて、私はそれは違うと思った。

一つの楽曲に対するリスペクト。何回も、何百回も聴いて、心にとめて、それを自分なりに解釈するならまだしも、「聴かない」って・・・・

市原師匠の音楽に対する造詣の深さと突き詰めていく探究心は尊敬に値する。

私なんか、いいかげんだから「ちゃっちゃっとできればいいんじゃない」とか言ってしまうが、市原師匠はどんどん自分に課題を課して、高度な技術をものにしていく。それを見ていて、「ああ、この人は自分に厳しいんだな」と思う。だから他人にも厳しいけど(笑)

時々それが息苦しくもあるが、おかげさまでたくさんのことを学ばせていただいている。

師匠にはずっとずっと、自分の音楽を追求していっていただきたいものだ。